"私どものバーにある酒は、
どれひとつとして必要のない酒はない、と思っております。
お酒というモノ。
値段ではなく、使い勝手や目的で選ばれるモノ。
例えば、上気した表情で
身なりのいいビジネスマンが飛び込んできて、
「XOを一杯くれないか」と言ったら、
この人は多分、大きな取引をまとめたばかりに違いない。
一緒にキャビアはいかがですか? と、多分薦める。
1人でいらっしゃったお客様が、
ブランデーをとおっしゃれば、
ナポレオンかVSOP、どちらにしますか、と聞くでしょう。
時間をかけてお飲みになるなら、
ナポレオンの方がおいしく召し上がれます‥‥、
と、一言そえるかもしれない。
もし皆さんにブランデーを薦めるならば、多分、VSOP。
値段もほどよく、なにより会話をたのしくさせる
明るい味がピッタリだから。
ならば一番手軽な値段のVSは、どんな方にお薦めするの?
酔っ払いたい人に薦めるお酒なのかしら‥‥、
とエマが横槍。
ブランデーをストレートでなく飲まれたい方。
ソーダで割ったり、水で割ったり。
あるいはカクテルで飲まれたいという方のためには、
特別のコトがない限り
若くてこなれた値段のモノを使うのです。
どうしてもXOやナポレオンで
カクテルを作って欲しいという方もいらっしゃるけど、
粋ではない。
赤身の肉で作ってはじめておいしいハンバーガーを、
霜降りコーベビーフで作ってもおいしくはないし、
粋じゃないというのと同じでしょうな‥‥、と。
ただカクテルをご注文のとき、
「ブランデーはクゥルヴォアズィエイを
使っていただけませんか?」
なんて注文をするお客様には、緊張します。
あぁ、自分の好きなブランドをもっている人の注文。
シェイカーやマドラーを握る手に力がはいって、
より丁寧に作らなくてはと思ったりするものなのです‥‥、
と言ってウィンク。"
ほぼ日刊イトイ新聞 - おいしい店とのつきあい方。 (via eternityscape)
“クルバジェ”ではダメなのかw
(via tyama1965)(via tyama1965)